日本ステージでは、2007年度より業界の安全環境整備に応じた取り組みとして「S.O.S.(Save Our creative Space の略)」と称し、皆様からの「安心」と「信頼」を高めるべく、また業界全体にも「法令遵守による業界整備の観点」 で皆様のご理解とご協力を要請(S.O.S)させて頂き、これから演出空間の安全体制強化並びに法令遵守に努めて参ります。

安全理念

  1. 『安全』に基づく安心や信頼は経営基盤である
  2. 『安全』に基づく企業活動は社会的な責務(使命)であり、あらゆる業務上の品質(コスト、クオリティ、サービス等)に優先しても守るべき「道理」である
  3. 顧客(Customer)、社員(Staff)、会社(Company)の『安全』を追求し続ける事により、企業価値を創造する

安全行動方針

  1. 安全の確保を最重要責務と捉え、社員一丸となって守り続ける
  2. 社員一人一人の責任ある誠実な行動により安全を追求する
  3. 正則作業を確実に遂行することにより「安全文化」を社内に根付かせる
  4. 安全に関する「第三者の声」に徹底して耳を傾けて問題点を発見する
  5. 安全に関心を持ち、安全の障害となる問題にチームワークを「力」にして、全社一丸となって速やかに解決してゆく

日本ステージの安全ポリシー

大規模会場・野外ステージ等の大型化・重量化・多様化が進み、演出空間の業界を取り巻く環境も大きく変化しております。私達の施工現場も近年は、短期間の中で、建設工事並みの工程管理を含めた施工監理技術を求められ、高度化する構築物の設営の中で安全作業、労働災害の撲滅は至上命題となっています。これを受けて、弊社は六か条を掲げ安全に取り組んでいます。

安全6か条
  1. 事前打合せの徹底(工程管理を把握し安全に作業出来る様に作業を計画いたします。)
  2. 朝礼の遂行(作業開始前点呼をして安全作業を遂行いたします。)
  3. 保護帽・保護具着用使用の徹底(作業者自身でも危険を回避いたします。)
  4. 確認作業の徹底(見込み作業を禁止し、安全を確保した作業をいたします。)
  5. 有資格者による作業の徹底(能力や経験を過信せず、安全の裏付けを確保いたします。)
  6. 安全に対する教育、訓練、育成(安全に対する知識、意識を向上いたします。)

具体的な取り組み

構造計算による安全設計

弊社は平成9年に一級建築士事務所(大阪府知事登録 16912号)平成22年に一級建築士事務所(東京都知事登録 56350号)の登録を行い、それ以降一級建築士よるトラスの強度検討・地震耐力検討・ 風圧力検討・部材耐力検討・吊り点荷重検討の構造計算を行い安全確保に努めています。平成18年には設計監理部門を設立し、 より組織的に事前段階での安全設計の検討を行っております。

有資格者による作業の徹底(弊社社員が有する免許

一級建築士/一級施工管理技士/建設業管理技術者/車両系建設機械/移動式クレーン/鉄骨の組立等作業/足場の組立て等作業/高所作業特別/建設用リフト運転/動力巻上装置の運転/自由研削と石の取替え試運転/アーク溶接/TIG溶接/ガス溶接技能講習/危険物取扱者/毒劇物取り扱い/フォークリフト/玉掛け/職長/低電圧取り扱い/上級救命講習/一級労務管理士

※上記有資格者による作業を徹底し安全に取組んでいます。

平成9年に建設業許可を取得し、コンプライアンスに取組んでいます。

一般建設業の許可 大阪府知事 許可 (特-20)第105149 
建築工事業、とび・土工工事業、鋼構造物工事業、内装仕上工事業

安全協力NSS会

施工現場における事故災害を未然に防ぎ、安全に関する改善策を構築し安全強化を図る為に、平成18年11月に弊社協力業者30社を会員とし、「日本ステージ(株)安全協力NSS会」を発足いたしました。

事業内容
  1. 安全に対する教育、訓練、育成対策
  2. 安全に対する体質の改善対策
  3. 事故災害の再発防止対策
  4. 会員相互の互助

年1回の定期総会の他、モーター講習会、仮設足場講習会等の安全講習会を随時開催し、上記事業内容を原理・原則とし協力会社と 伴に、企業の安全に取組んでいます。

破壊テストによる、強度の確認と危険箇所の研究

破壊テストを行い部材の安全性を確認し、社内安全基準の指針を明確にしております。平成19年10月29日に弊社、URAYASU舞スタジオにて、以下の部材の破壊テストを実施しました。

破壊テストの対象部材一覧

500×600 トラス(1点集中荷重)、500×600 トラス(等分布荷重)、500×500 トラス(1点集中荷重)、500×500 トラス(等分布荷重)、平台、トラス受け、2m単管、アンチ、鉄脚(W1800×H1200)、梯子脚平台受け(2間)、3mビーム(1t用)、三角トラス(舞スタすのこ用2t用)、三角トラス(舞スタすのこ用2t用)、スリング(M巻き)検証、8mmアイボルト、10mmアイボルト、木+アイボルト、2mmワイヤー、3mmワイヤー、4mmワイヤー、クランプ、アイクランプ、6mmカラビナ、リング式カラビナ、ねじなしカラビナ、10mmザイル、小シャックル。アイボルト+アイナット、1tCMモーター滑り実験、さる梯子、φ50アルミパイプ曲げ検証、φ45アルミパイプ曲げ検証

500×600トラス破壊テスト風景

500×600トラス破壊W=18m 集中荷重2400kgで破壊

3mビーム破壊テスト風景

NPO法人 日本舞台技術安全協会への加盟

弊社は2001年に発足したNPO法人 日本舞台技術安全協会へ加盟し業界全体の安全強化を牽引しています。

NPO法人 日本舞台技術安全協会(jasst) とは

日本舞台技術安全協会は、演出空間(コンサート・演劇・舞台・テレビ・イベント等のスペースを言う)における安全に関する調査・研究・研修会等の開催、安全管理、保全等を行い、演出空間での安全強化を図ることにより、文化芸術を愛する市民により良い演出空間を提供し、もって我が国の文化芸術の発展に寄与することを目的とします。

(JASST HP 抜粋) http://www.jasst.org/Jap/index_JP.html

SAFETY News!

SAFETY News! とは、日本ステージ社員一人一人の安全衛生に対する意識向上を目的とした社内向け広報紙です。『安全』について様々な切り口で、分かり易く為になる紙面になっていますので、日々の仕事や日常生活において、お役に立てれば幸いと思います。