02

舞台美術の観点からクライアントの
”やりたい” を実現すること

Yuu Watanabe

渡邊 悠

東京営業部企画デザイン課 2019年入社
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース卒

1 あなたの仕事内容についておしえてください

世界観の表現と実現

現在、東京営業部デザイン課では男女18名が在籍し、それぞれが担当するイベントのステージデザインをしています。規模が大きいものや、経験が浅いうちは複数人のデザイナーが立つこともありますが、基本的には個々で責任を持って進行していきます。
業務の流れは、最初に担当営業と共に、アーティストや演出家、舞台監督と打ち合わせを行い、どのようなイベント/ステージにしたいのか打ち合わせを行います。その後、図面やパース(デザイン画)、時には模型を製作し要望に沿ったステージセットを提案します。
各々が持っているイメージを一つに固めなければならないので、この ”ステージセットを決める” という事がデザイン課の仕事の中で一番の山場だと思います。「もっとこうしたい」「ここのイメージはこっちがいい」など、より良いステージにするために、社内外のスタッフで意見を出し合いデザインプランを固めていきます。
プランが決まると、今度はそれを実現するために当社の製作部、技術部に相談しながら、装飾の製作図面の作成を行い、各発注作業を行っていきます。その後、現場施工に立ち合い、リハーサル・本番を見届けることで私たちデザイン課の一連の仕事は終了します。
各スタッフで持ち寄ったものが実際の本番のステージで綺麗にハマり、イメージしていた世界観が舞台上に現れる瞬間は何にも代えがたい達成感を感じます。やってよかった!と思う瞬間です。

2 印象に残っている仕事

0からイベントを作り上げる難しさと面白さ

コロナ禍に入って配信ライブという形態が生まれてきた頃の仕事はとても印象に残っています。映像という画角の中でステージデザイン的にどのような飾りが効果的なのか、あの頃は企画デザイン課全員が頭を悩ませていたと思います。
中でも私はNulbarichさんの配信ライブが特に印象に残っています。“なんとなくこのようなイメージにしたい”というざっくりとした状態からのスタートでした。その際に、最初に先方から提示されたイメージを加味しつつ、より ”やりたいこと” に注目して別のデザインを提案しました。それがヒットし、こちらが提案したデザインで “やりたい“ と仰っていただいた時はとても嬉しかったですね。
施工後もリハーサルを通し道具チームだけではなく、照明、音響、撮影チームがギリギリまでどのようにすれば良い画(え)が撮れるのかを模索し本番に臨みました。1時間半の本番のために、大勢のスタッフが沢山の時間と情熱をかけ作り上げていく様に立ち合い、あらためて “なんて贅沢でやりがいのある仕事なのだろう” と感じました。

3 これから日本ステージで挑戦したいこと

この人に任せたいと思っていただける人材になる

私は現在入社4年目になり、上司にサポートしてもらいながら徐々に一人で担当する仕事が増えてきました。今までの様に上司の下でデザインに携わる、ではなく今後は一人のデザイナーとして仕事を任せていただけるようになりたいですね。
例えば当社に来た新規イベントの担当を決める際に、この内容なら渡邊さんに任せよう!と仰っていただけるようなデザイナーになることを目標に日々努力しています。


私は元々演劇系の舞台美術に興味を持っていたので、実はライブやコンサートをあまり知らずに入社を希望しました。そのような私でも、研修を通しライブとは何かコンサート美術とは何かを学び、今ステージデザインができるところまでやってきました。
この業界に憧れがある方はもちろんですが、大きいものを作ってみたい、みんなで協力して一つのことを成し遂げてみたいなど、弊社に興味を持ったきっかけは些細なことで大丈夫です。自分の力で何かを作り上げたいと思う気持ちがある方は是非この業界にチャレンジしてみて欲しいです!

Profile

神奈川県出身。学生時代に演劇部に所属し活動する中で舞台美術という仕事を知り、興味を持つ。大学で舞台・映像美術を学び、その活動の中でライブコンサートのデザインの幅広さに面白さを見出し、当社を志望し新卒で入社。

One day schedule
1日の流れ

10:00 出社
朝礼にて社内で情報共有を行います。
10:10 本日の業務の確認
メールのチェックと、上司にその日に行う業務の確認をします。
10:30 発注作業
当社の工場や協力会社へ製作物や資材の発注を行います。
13:30 昼食
 
14:30 プラン作業/図面製作
担当の案件のプラン出しや、各種図面の作成をします。 午前中に確認し、変更が出た物や追加された内容の修正等を行います。
17:00 作業確認
1日の終わりに、当日作業した内容を営業や製作部、またデザイン課上司に確認し、問題/課題点の洗い出しを行います。
18:00 今後のスケジュール確認
作業の進行状況の確認と、今後のスケジュールの見直しをします。また、明日の大まかな作業内容も前日にたててから退社します。
18:20 退社